「自分の歯をできるだけ残したい」
誰しもがそう思うでしょうが、残念ながら抜歯せざるを得ないこともあります。通常抜歯をした部位の治療法は、1.ブリッジ、2.入れ歯、3.インプラントが一般的です。
これらはすべて人工物です。自分の歯に勝るものはありません。
「もう一度自分の歯でかみたい」
そんな思いを実現できるのが自家歯牙移植なのです。
自家歯牙移植とは、簡単に言うと抜歯をした部位に、使っていない歯(主に親知らず)を移植し新たに自分の歯を用いて機能回復させる方法です。
奥歯が既に無くなっている方でも親知らずを移植することで咀嚼能率を格段にあげることが可能です。4本の奥歯が無い方でも4本の親知らずが残っていれば適応症になり得るかもしれません。
また、お子さんで先天的に歯の数が少ない場合なども自家歯牙移植と矯正治療により、正常な歯列を回復することが可能です!
また、事故や怪我などで歯が抜け落ちてしまった方でもすぐに来院していただければ抜けた歯を元の場所に戻す再植治療が可能ですので、抜け落ちてしまっても歯を捨てずに当院にご連絡ください。
移植が可能となるには以下の条件が整っていないとできません。
移植はそもそも移植できるような歯がないとできませんし、他人の歯ではなく自分の歯でないといけません。
制限はありますが、それでも自分の歯を活かせる唯一の方法です。他院で抜歯してインプラントやブリッジしかないと言われた方でも当院で歯牙移植という新たな選択肢ができるかもしれませんので是非一度ご相談ください。
虫歯が進行してしまった歯を抜歯して親知らずを移植します。
一番右の歯が親知らずです。根っこが単根でシンプルな形の方が移植に向いています。
移植した歯を糸で固定します。
抜歯した部位に親知らずを移植した状態
1ヶ月ほどで傷口もきれいに治ります。